第一回 文学フリマ金沢に出店します!
文学フリマ金沢!
日時:2015年4月19日(日) 11:00~16:30
場所:武蔵ビジネスプラザ 4,5,6F
サークル名:クッコロ大魔王
ブース番号:う-08(webカタログ)
サークルメンバー
猫柳 (@NM_amida)
コムンノーコム (@comnnocom)
売るもの!
小説同人誌:クッコロ大魔王
サークル名と同じ書名です。洋楽バンドの1stアルバムっぽくていいよね。
クッコロ大魔王で、クッコロ大魔王です。よろしくお願いします。
予価:400円
表紙画像
画像はイメージです。
内容の紹介!
サークル長の猫柳さんと、編集長である私コムンノーコムが書いた小説が収録されています。目次画像はこちら。
それぞれ簡単に紹介します。
姫騎士・オブ・ザ・デッド
猫柳 生 作
実質、表題作と言っていいでしょう。この作品のおかげで書名と内容が無関係じゃなくなってよかった! 原稿受け取った時にホッとしました。
内容としては、まあタイトルでオチてるような気もしますが、姫騎士でオブ・ザ・デッドです。くっ殺でゾンビです。
それらのお題をどう消化しているか、注目ですね!
試し読み画像おいときますね。
漆黒鉛筆
コムンノーコム 作
実は以前web上で公開したものでちょっと申し訳ないのですが、埋め草として収録しました。収録作では一番短いお話です。
いちおう作者は「こわい話」のつもりで書いたのですが果たしてどう読まれることでしょう。
次回作を楽しみに
猫柳 生 作
ある意味青春小説?
学生が出てくる話ですが皆さんは誰に共感するのでしょうか。
極衣装来 ガイアニモ
コムンノーコム 作
筆者の最近の関心カテゴリーである、ニチアサ的キッズアニメのテイストを盛り込んだお話です。
少年少女が出てきて変身とかするお話です、楽しいよ?
試し読み画像おいときますね。
というわけで
ぜひいらっしゃいませ。
歓迎いたします!
節分2015
「ねえねえ、青鬼くん、この時期になると人間がなんか黒くて長いもの食べてるでしょ? あれってなんなのかな?」
「何って、恵方巻のことか?」
「へー、エホーマキっていうのかー」
「おいおい、きみ何年鬼やってるんだい、そんなの知ってて当然だろ赤鬼くん」
「えー、でもそんなに前からあったっけな」
「そういやあ、そうかもなあ。なんかここ数年で急に広まったような」
「でしょ?」
「なんか西の方のやつらがいうにゃあ、けっこう前からあったみたいだけどな。ほら、あのこんびにとかいう夜でも明るいところ。あれが増えてからこっちでも見るようになったんだぜ」
「はー、やっぱ青鬼くんは物知りだねえ」
「きみが知らなすぎるだけだろ」
「んー、そうなのかな。あ、でもね、ぼくはあのこんびにって嫌いじゃないんだよね。なんたって夜でも明るいし」
「バカいうぜ、夜は暗いもんだろ」
「えー、明るかったらいつでも遊べるしいいと思うけどなあ。その、エホーマキ?ってやつも一度食べてみたいな」
「……おい赤鬼くん、そりゃ本気で言ってるのかい」
「急にどうしたの青鬼くん」
「俺たちは鬼だろ」
「う、うん」
「鬼、ってのは『鬼門』のキ、だ」
「うん」
「鬼門ってのは縁起の悪い方角のことだろ。まあ人間にとっての、だけどな」
「そうだね」
「俺たちは鬼門から来る災いの姿形だ。そこへ『恵方巻』ときちゃあこいつは座りが悪い」
「そうなの?」
「まだわかんねえか、いいかい、『恵方』ってのは縁起のいい方角のことだ」
「あっ……」
「そうさ、俺たちとは相容れない存在なのさ」
「そうか…… ざんねんだなぁ」
「……俺は時々、なんできみが鬼なのかなって思うぜ」
………………………………………………………………………………………………………
「おい! 赤鬼くん! どうした!?」
「あ… 青鬼くん。ごめん…ね……ぼく、食べちゃったんだ」
「食べたって…… 恵方巻かっ!」
「えへへ…あんなに食べるなって……言ってくれたのにねぇ」
「いい、しゃべるな!」
「でもね……青鬼くん……すごくおいしかったんだ」
「馬鹿野郎! いくら旨くったって、こんなんなっちゃだめだろうが」
「でも、できたら、青鬼くんと、ふたりで、食べた、か……」
「赤鬼! 赤鬼いぃーーーーー!」
赤鬼の体は光となって消えた。禍福を糾い昇華するように。青鬼の叫びは止まらなかった。山頂から麓の街を睨みつけ青鬼は呪詛の言葉を紡ぎだす。
「人間どもよ! 今は恵方巻を存分に味わうがいい! それは俺たちの! 鬼の! 死の! 味だ!
それが済んだら今度はこちらの番だ! 人間の死の味を教えてやる! 鬼門からくる災いを味わうがいい! この、鬼門巻で!」
青鬼は、金棒をグルグルと振り回しながら山を駆け下りていった、とさ。
『思い出のマーニー』見てきた
すごいよかったです。
原作を先に読んでおいたのですが、原作の方もとても良くて子供の頃に読んでいたら夢中になっていただろうなと思いながら読んでました。
その後予告編を見ると、原作のあのシーンやこのシーンがジブリクオリティで映像に! って感じでその時点ですでに満足感が出てきちゃってた感じあったんだけど、やはり実際に見ると尺があるのですごい幸せでした。
原作の雰囲気の映像化というところでは本当に申し分ない。湿っ地屋敷周辺の描写とかほんとうに綺麗だし、サイロ(原作では風車)もすごいこわいし、なによりマーニーがキラキラしてる。杏奈(原作ではアンナ)の「輪」の中に入ってこない感じもよく出てた。
ただ、ストーリーの構成については原作からアレンジしてるところがあって、おや、と思いました。なんだかんだ言ってこの作品の肝である「マーニーは何者なのか」という部分、それが明らかになってゆくタイミングや過程が改変されてたんですけど、原作側の構成に感銘を受けていたので、そこでこう来ちゃうかという感じはありました。
原作ではマーニーが居る前半と、マーニーが居ない後半が割ときれいに分かれてて、それだけ尺を使うからこそアンナの成長に説得力が出てる気がしたんですけど、そこを圧縮というか同時進行してる感じで、これだと唐突な感じにならないかなと思っていました。ただ映画には小説にない映像による説得力があるので差し引きゼロといったところでしょうか。原作でもすごく良かったマーニーと杏奈(アンナ)の別れのシーンもやはり映像でみてなおさら感動しましたしね。全部忘れたつもりでもう一回見てみたい。
時代・場所の設定変更について。原作が発表されたのは1967だそうで、その当時のイングランドを舞台としています。で物語のバックボーンに第2次世界大戦が少しだけ絡んでくるんですが、映画の方は現代の北海道が舞台ということで、その辺どうすんのかなーと思ってたけど、特に戦争には触れてませんでしたね。この辺、駿さんが監督するとまた違ったのかなと思いますが、別にその部分は特に入れなくてもいいところだと思うので全然問題無いと思います。
とにかく映像化としては原作へのリスペクトもたっぷり感じられたし、これ以上を求めるのは贅沢すぎると思います。米林監督グッジョブ。
しかしなあ、宮﨑駿、高畑勲の作家性が際立つ二作品の後で、そこまで尖ってなくても充分に良い作品になってるジブリはやはり底力あるなあと思うし、これからもコンスタントに作品を出してほしいと思いますね。宮崎吾朗監督のコクリコ坂からもよかったし またみたい。
私とプリキュア
きっかけ
2011年の2月。仕事が立て込んでてつらいなーやだなーと思ってた時期。
その日も日曜日に出社する途中で、コンビニで朝ごはん調達してクルマに乗り込んだんだけど、その時にカーナビのテレビ画面にスイートプリキュアが映ってて、それがめちゃくちゃかわいくて輝いててほんとに釘付けになってしまったように見てた。
心身にストレスがあった時期なのでなおさらだったのかもしれないですね、ってなんか宗教的なアレみたいだ!
今にいたるまで
で、それからスイプリ毎週をチェックするようになって、twitterに書き込んだりもして楽しむようになりました。自然な流れでネットに上がる他の人の感想とか2chのまとめサイトとかも見るようになり、そこで見かけるようになるのがこれまでのプリキュアシリーズを引き合いに出した言説。
あたり前のことだけど、プリキュアはそれなりの歴史を持っている。スイートプリキュアでもう8作目なのだ。インターネットしてればプリキュアの画像を見かけることもあるし、知らないわけではなかったけれど。
そんでやっぱりどうしても今回のは以前のに比べてここがちょっと、っていう否定的にいう意見もそれなりにあるし、否定的なものでなくても以前の作品を知らないのでちゃんと分からなくてもどかしい。
もちろんスイプリすごく楽しんでたので自分の最初の感想としてすごく楽しめたことは変わらないんだけど、やっぱり前のも見るべきかなーという気持ちが強くなってきました。というか、スイートプリキュアこんなに楽しいのにまだプリキュア7つもあるんなら見ないなんてもったいないじゃん。
というわけで、スイプリの次のスマイルプリキュアをリアルタイムで追っかけるのと並行して、過去作を見るためにレンタル屋通いが始まったのでありました。そして初代から見始めて、先日ハートキャッチを見終わりまして「オレはプリキュアを全部みたぞ! ドキドキ!プリキュアは10年選手気取りで見れるぞ!」というのが現在。
各作品感想文
見た順番としてはスイートの後になります。そのせいもあってか、ふたりのプリキュアのフィジカル的な力強さに度肝を抜かれる。
印象的だったのが2話でエレベーターのワイヤーが切れて、人が乗ってる筐体が落下する!どうしよう! ってなった時に、プリキュアが自分の体にワイヤー巻きつけてふたりで手をつないで壁に足を擦りつけてつっかえ棒みたいになることで落下のスピードを遅くするっていう、男のヒーローでもなかなか見られない力技を躊躇なく実行したシーン。やっぱ初代ってすごいんだなっていう感じになった。
キュアブラック、キュアホワイトふたりの強さも、力のブラック・技のホワイトというか、愚地独歩と渋川剛気というか、まさに 達人といった趣で超絶かっこいいんだよな。動作全てに「タメ」が利いてる。
そんな強いプリキュアだけど普段は女子中学生「なぎさ」と「ほのか」なわけでその対比も素晴らしい。衝撃の靴下臭い系ヒロイン美墨なぎささんは茶髪で口癖が「ありえな~い」だし、ある意味今よりもトガッてるよなーと思う。雪城ほのかさんは容姿端麗・学業優秀なThe ヒロインって感じだけど 、部活が何やってるかよく分かんないんだよな。科学部っつーけど謎薬品を試験管とフラスコで混ぜあわせて爆発させてるエンディング絵の印象が強すぎる。
敵キャラについて。今作の敵勢力ドツクゾーンの親玉ジャアクキング様は「全てを飲み込む力」を持ってて、このままだと自分自身もその力のせいで消えてしまうので主人公側のクイーンが持つ「すべてを生み出す力」を手に入れようとしてるという設定。つまり、敵側も存亡をかけて戦いに来てるわけですね。そんな中で印象に残ってるのはやはりキリヤくんでしょうか。少年の姿をしててプリキュアの学校に生徒として潜入したりするんだけど、このパターンはアレや主人公と心通わせて悩むパターンや、と思ったらその通りになってドツクゾーンの設定とも合わさって大変切ない感じに。ラスト付近での出番もあって嬉しかったです。
前作ラストの感動もそこそこに、新番組予告が流れだしたけどおなじみのメンツでとても安心感がある感じで始まった Max Heart 。
オープニングテーマはちょいとアレンジされて要所要所に(マックハー)と合いの手が入って最近のプリキュアにも通じる感じに。あと背景にCGが使われてるように見えたんだけど、ああこれが今の3Dダンスエンディングにつながってるのねと妙な感慨を覚えたりもした。
驚いたのは変身シーンが引き締まって豪華になってすごいかっこ良くなってること。特にキュアブラックのグルグルグルッ!バァーンッ!って感じのタメと解放が効いたシークエンスが最高に気持ちいい。オレも変身したい!
今作は前作の続きってことで中学二年生だったふたりも三年に進級し、部活でも部長としてがんばったりするんですが、続き物だとこういう成長の描写があるのがいいよね。新キャラのひかりちゃんもいわば後輩なわけでその辺の関係性がやはり楽しい。
で、その新戦士シャイニールミナスの九条ひかりちゃんなんですけども変身シーンで三つ編みほどけていくところが大変好きです。戦士といっても直接の打撃戦は不得意でプリキュアふたりのサポートに回る感じなのですが、プリキュアが頼もしすぎるのでこういう役どころでよいのでしょう。でも必殺技になると二人に負けないハッタリのきいたポーズをかましてくれるので最高です。あと、このひかりちゃんは前作に登場したクイーンと深い関わりがあってストーリーの縦糸としても重要な役で、対に存在として敵陣営である洋館の少年というキャラがいて、このふたりの関係性も物語に興味をひくものとなっていました。
この洋館の少年は幼い存在で、敵幹部たちが保護者として振る舞うのも彼らのキャラ付けに幅が出て楽しかったですね。
2年続くと、知ってるキャラクター達の中に、新たな人物と関係性が投入されてまた別の見方ができるようになるのは面白いなあと思いながら見ていました。特に去年がんばってたなぎさとほのかが「先輩」になっていくのを見るのはうれしさがありますね。このへんは今はオールスター映画で描いてくれていますけど。
主人公を一新してはじまった新しいプリキュア。今では毎年変わるのが当たり前のプリキュアだけど、当時としては女の子向けアニメでキャラクター一新は相当珍しかったらしいですね。そういう意味では今作があるから今のプリキュアがあるとも言えるのかもしれない。
で、面白かったのかというと、どハマりしました。
とにかくキュアブルーム日向咲ちゃんかわいい!
久々に大好きなアニメキャラができてしまってちょっとマズい。というか今も机の片隅においてあるDVD-BOXを眺めながらキーボードパコパコしてるわけですけども。またおれがハマった去年にタイミングよく発売しやがるもんだからさあ……
えーと、話を戻しますと、日向咲ちゃんかわいいんですよ。かわいいナリーッ!ですよ。いやもちろんキュアイーグレット美翔舞ちゃんもかわいいしさらにいえば咲の妹みのりちゃんもかわいい。
最初、見た目は前作とあまり代わり映えしないなーとか思ったし、茶髪ボーイッシュと黒髪おしとやかのコンビなんだけど、ちゃんと見るとちゃんと違ってるんですよね。特にほのかさんは一人っ子だったけど、舞さんはお兄ちゃんがいるんですよ、つまり妹。これは大きい。
戦闘も、格闘技の達人ブラック・ホワイトとは違ってオーラをまとってキラキラな感じになってるしすごい爽やか。
あと、この作品を語る上で外すわけにいかないのが敵陣営ダークフォールのキャラとして登場した満と薫のふたり。このふたり、見た目はプリキュアと同年代の少女で、ご多分に漏れず生徒として潜入してくるわけです。キリヤくんと同じですね。となると当然心通わせちゃって、動揺するわけです。自分たちを生み出したアクダイカーン様への忠誠心と、プリキュア達と生きたいという心に挟まれて苦悩するわけです。その辺の描写が丁寧で、満・薫目線で進行する話もあってすごく感情移入しちゃってつらい。
で、極め付きは、2クールの節目のクライマックスで、プリキュアは満と薫を失っちゃうんですよ!失っちゃうんですよ!その後の話で満・薫が取り戻せるかもしれないという希望こそ与えられるものの、ここまで手痛く敗北したプリキュアは他にいないと思う。
とまあそんな展開もあるけれど基本的には敵も味方も明るいキャラが多くて楽しい作品でしたね。敵幹部がどいつもこいつもいいキャラしてるんすよこれが。SSについてはまだまだ語れそうでこわくなってきたのでこの辺りにしておきましょう。
商業的には前作までより成功しなかったらしいのが不思議でならないのですが、そのおかげ(?)で2年目で予定していた要素も詰め込んだとかで密度が上がったとも考えられますしね。
というわけで更にキャラクターを一新して始まった新たなプリキュア。なんと5人!
これまたプリキュアシリーズの枠を広げることに成功した重要な作品と言えましょう。
ふたり時代ではある意味正反対なふたりが並び立っていたんだけど、5人ともなるとやはり中心に支柱となるキャラが必要なんだろうなあ、と思わせるのはキュアドリーム夢原のぞみさん。のぞみさんの「けってーい!」を覆せるものは何人たりとも存在しないのです。
他のメンバーも赤いキュアルージュ夏木りんちゃんはサッカー少女幼なじみ、黄色のキュアレモネード春日野うららちゃんはアイドル志望下級生、緑のキュアミント秋元こまちさんは文学少女上級生、青の水無月かれんさんは生徒会長で大富豪令嬢上級生と、全く隙のない布陣。
それに加えて妖精のココとナッツはなんと人間形態に変身できてしかもイケメンというてんこ盛り感。これだけ揃ってキャッキャウフフしてたらそりゃ楽しいってもんですわ。
敵陣営ナイトメアについてはむしろ大人の視聴者のほうが恐ろしいと感じることでしょう。なんたっていわゆるブラック企業なんですもの。その中でも存在感を放つのはブンビーさん。当初は管理職として振舞っていて、部下にボーナス渡したと思ったら封筒の中にはシュレッダーくずが詰まっていたりとか胃が痛くなるパワハラをしたりしてたけど、彼も中間管理職に過ぎず上役にもっとひどい目に合わされるようになるので涙なしには見られない。
プリキュアかわいいなあ、と、会社行きたくねえなあという気持ちが同時に味わえる稀有な物語でありましょう。
あと、今回の妖精はイケメンでもあるので、なんと、プリキュアと、恋仲になっちまうんですよ。おい、アリなのかそれは、異種間でしかもココは普段先生やってるから先生と生徒間でもあるんですが大丈夫なんですか、と思いながら見てた。今までのプリキュアにも憧れの先輩とかはいたんだけどさ、そりゃ仲間内に男子しかもかっこいいのがいればそうなるよな。あまずっぺーな。
Yes! プリキュア5 Go Go!
そんなわけでプリキュア5の楽しいお話はまだ続くんじゃという2年目。
正直言って前作の時点で彼女たちの連帯とかすでに固まっちゃってて安心して見れる。そこに関係をかき回す新しいメンバーとしてのシロップは良かったですね。このキャラは敵陣営とも味方のココとも因縁があるので世界をふくらませる良い役目を果たしていたと思う。あと、2年目になると王子としてのココとナッツがより深く描かれるようになって、妖精側の世界が広がったのも新鮮でした。
あと、戦士としての新メンバーであるミルキィローズ美々野くるみ(ミルク)もかっこよかったなー。妖精のミルクは前作から出ててのぞみのいいケンカ相手だったんだけど、人間形態を取れるようになってより安定した感じがある。
そういうわけで今作のプリキュアと妖精合わせて個性的なキャラが9人もいるのでこいつら動いてるだけで楽しいという域にきてるんだよね。脚本も遊んでるような回がけっこうあってすごい楽しい。ケーキを食べちゃった犯人探す回とか、終盤にいたってクイズ番組形式のバトルを前後編でやっちゃったりとか。サービス満点でございました。
敵陣営エターナルについてはボスの目的が一言でいっちゃうと好きな女に会いたい、ってことになるので切ない。ボスの腹心アナコンディさんはできる女って感じで他者を見下す目がたまんねえ。あと忘れちゃいけないブンビーさん。前作のブラック企業崩壊をたくましく生き残り、新たな就職先はまたしても悪の組織でしたという。でも最終的にプリキュアと和解できたので良かった。本当に良かった。これはつまりキリヤ・洋館の少年・満と薫の系譜にブンビーさんも連なるということですよね。ブンビーさんだけ2年かかったけどな、大人やからな、しかたないんや。
え、これがプリキュアなのか?という第一印象の新しいプリキュア。
これ以前のプリキュアと違うところが多すぎて戸惑いましたねー。はじまっていきなりキュアピーチ桃園ラブちゃんが「センパイにふられたー」とかいって泣いてるしおおういきなり攻めてきたなという感じ。まあセンパイにふられたのはラブちゃんの友達らしく、友達のために泣ける子なんだなというシーンなんだけど、新たな印象を与えるのに十分でした。
あと、キュアベリー蒼乃美希さんはモデルだし、キュアパイン山吹祈里ちゃんの家は獣医さんなんだけど、ラブさんも含めてみんな、その、ええと、発育がひじょうによろしくてですね、今時のプリキュアは違うぜ感がにじみ出てる。あと全体的にオシャレでバタ臭くない。いや今までのプリキュアがダサいというわけではないんですが!
このころになるとネットで画像を見る様になる機会も多かったし、スイートも見てたのに、初代から見てきて受ける印象がこうだと、リアルタイムで見てた人はかなりの衝撃を受けたんじゃないかと想像出来ます。
それでもやっぱり熱いバトルときれいなバンクは健在できちんとプリキュアやってくれてる。ラッキークローバーの走る演出は最高に好きです。
あと忘れるわけにいかないのは、キュアパッション(イース)東せつなさん。ついに敵陣営出身のプリキュアが。ここまで書いてきたとおり、味方側と心通わすキャラは描かれてきたので、その流れで行けば不思議ではないんだけど、やはり敵対してたキャラが中盤で仲間になって、その後今まで所属していた相手と戦うというのはけっこうハードなところもあって、かなり時間をかけて描写されていましたね。その結果ラブとせつなの関係がクローズアップされることになりました。ああ、でも美希とせつなの話とか良かったですよね、一緒にいるけど友達の友達みたいな関係でああ分かる分かるってなった。
あと、あんまり書けなかったけどブッキーはかわいいです。
最初に目を引くのはキャラデザでしょうか、オールスターに参加する時に違和感出るんじゃないかというレベルで今までとは雰囲気が違う見た目でした、が、蓋を開ければちゃんとプリキュアしてました。
というかそれよりもやはりキュアマリン来海えりかのウザカワ系キャラの方が印象強すぎて吹っ飛ぶ勢い。あまりのインパクトにメインのキュアブロッサム花咲つぼみさんより先に名前を出してしまいましたがアレはしょうがない。引っ込み思案で常にですます調のつぼみと、楽天的でローデリカシーなえりかだと、一昔前ならメインが入れ替わっててもおかしくない、んだけどやっぱりえりかさんがメインだと斬新すぎるので時代が追いつくのを待ってください。
そこに新たに加わるのが生徒会長で男装の麗人キュアサンシャイン明堂院いつきさんなんですけど普段の姿とプリキュアになった時のかわいさが素晴らしくギャップ萌えの体現者。
そんな感じでキャラクターのインパクトが強いけど、今作で最も感心したのはストーリーの構造。なんたって、冒頭で謎のプリキュアが負けて妖精たちに次のプリキュアを探してと言うシーンで始まる。つまり、作中でプリキュアの代替わり・継承があることを明示してしまうわけです。プリキュアシリーズをずっと見てる人はプリキュアが交代してきてるのを知ってるわけですが、そのシリーズ全体の構造を作中に取り込んでしまうという、ある意味でメタなことをやっている。私も含めて、オタクって、こういうの大好物じゃないですか。
んで、その冒頭に登場したプリキュアってのがキュアムーンライト月影ゆりさんなんだけど、さすが先輩だけあって強いし厳しいし、この人が負けた相手ってどんだけ強いんだよって思えるので重要。またゆりさんの境遇が過酷でなあ、プリキュア最過酷かもしれん。
そんなわけで、人気出るのも納得だなーと思いながらみてました。あと、今回の怪人は人間を媒介にして出現するので、そのおかげで5以降希薄になってたプリキュア以外の人たちにもスポットが当たる機会が増えたのも嬉しかった。
スイートプリキュア♪
はい、初めてみたプリキュアです。
やっぱ初めてなのでそのキャラのかわいさとか変身や必殺技とかのきれいさと、戦闘のかっこ良さが全て乗ってるところにやられちゃったんでしょうね。実際、全シリーズ見た今でも変身は一番華やかだと思うし、パッショナートハーモニーとミュージックロンドスーパーカルテットのバンクは最高にかわいい!
最終的にプリキュアが4人になる本作ですが、最初はキュアメロディ北条響さんとキュアリズム南野奏さんのふたり体制で進みます。多分、初代とSSをのぞけばいちばん「ふたりプリキュア」をやったのがこのスイートなんじゃないかなー。初変身もふたり同時だったしね。
もともと幼なじみで仲良しだったふたりだけど中学入学の日にあった出来事のせいで今は険悪、というところから始まるわけですが、これって初代やSSよりもストーリーテリングが難しいだろうなーと思います。
序盤は、毎回ケンカして仲直りして、良かった良かったと思ったら次回予告でもうケンカしてたりして、正直つらいなーというのはあった。で、敵のメス猫幹部セイレーンもいつも仲たがいさせようとしてくるんだけど、もうね、響・奏にとってはケンカなんて通常進行なので、「ケンカしたぞしめしめ」とか思ってるとすぐ仲直りしますからね。そこら辺をわかってなかったんだセイレーンは。
で、セイレーンが仲間になってキュアビート黒川エレンになったり、謎の覆面プリキュア・キュアミューズは正体明かしたら小学生調辺アコちゃんだったりしながら敵陣営マイナーランドと戦うわけです。
今作のモチーフは音楽で、味方側妖精ハミィはメイジャーランドの住人なんですけど、別にメジャーとマイナーは対立する要素ではないだろなんて声もありましたけど、最終的にはもともと一つだったという結論なのでそこら辺は拾われてるんじゃないかなーと思ってます。最強の敵ノイズとも和解したし。
全部見てきて改めて、最初に見たスイートがもっと好きになりましたよ、見てよかった。
ふたたびやってきた5人プリキュア。
5人というとやはりプリキュア5を思い出しちゃうけど、踏襲するところは踏襲して、その上でより楽しさを乗っけて行こうという思いを感じました。
やっぱりなんといってもこの作品は、明るい。正にウルトラハッピー。それが一番の魅力なんだろうなあ。
そういう意味で、キュアハッピー星空みゆきさんはやはりスマイルの支柱であった。あと5と違うところとしては、キュアサニー日野茜さん、キュアピース黄瀬やよいちゃん、キュアマーチ緑川なおちゃん、キュアビューティ青木れいかさんがみんな同級生で同じクラスというところがあって、さらに仲良し感が強くなってますねー。
明るさを醸し出す役割としては敵幹部の皆さんのユーモラスさも大きかった。特にマジョリーナさんの魔法アイテムは凄まじい効果を発揮していましたね。
あとはキャンディだよなー。幼児程度の精神年齢でプリキュアたちから見れば守らなきゃいけない対象。中盤のヤマ場では完全にヒロインポジションだったし。
戦闘については、最初は必殺技一発でエネルギー切れてたり、あんまり殴る蹴るしてなかったのが物足りなく感じたけど、徐々に炎とか使いこなし初めて、おっ、て思うシーンが出てきたりして、丁寧に描いてるなーと思いました。
最初から最後までサービス満点の楽しい作品。
というわけで
というわけでプリキュア9年分をざっと振り返ってきました。明日からは10年目のプリキュアが始まりますね!楽しみですね!
では、よい日曜日を!
逆境エヴァQ(エヴァQ見た人向け)
思いついちゃったんだから仕方ないだろ!
当然ですがネタバレを含みます。
元ネタの『逆境ナイン』は大傑作ですので読んでない人は読みましょう。
- 作者: 島本和彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/04
- メディア: コミック
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エヴァQ見た日の日記
エヴァQのネタバレあります。
もうブログとか久々すぎるんだけど、どう書いていいか覚えてないんだけど、エヴァQ見た日の記録を残しておきたい感じが冷めやらないので書こうとする。
こちとらテレビ版を当時のシンジくんと同年代で見て育った人間で見に行かないという選択肢はまあないんだ。
『破』はめちゃくちゃ面白い映画でしたよな、エヴァを見て爽快感を得られるとか何年ぶりだよもうという感じで、あの旧名ゼルエルとの戦いですらあんなにかっこよくて待ってましたって感じで。金曜ロードショーだって2週続けて見たさ、相変わらず面白かったよカット多かったけど。んで『Q』の冒頭6分なんちゃら。ネタバレとか嫌だなあという気持ちもあったけど、もうこうなったらプロモーションだろうが乗ってやろうと。チョーかっこいい2号機宇宙仕様とかひどい目にあってたアスカが元気そうでよかったとかとかアスカとマリの共闘とか相変わらず意味不明な動きの使徒とか、あの超絶面白かった『破』をもうワンランク超えてすごいつかみだったので盛り上がりますわな、万難を排して劇場に向かいたくなりますわな。
なので今日(日付は変わって昨日)、色々あって朝一は無理だったけど夕方の回を見てきました。昨日テレビで見た冒頭シーンは相変わらず良かった。テレビでは気づかなかったけどマリがちゃんと歌をうたってたるんなーとか思ってたらあっという間に見たことあるシーンは過ぎ去り、シンジくんが目覚める。
うん、わけがわからない。どうしてもシンジくん視点でしか見れません。ミサト「艦長」とか見たことあるような姿の聞き覚えあるような声のスタッフ達とかそもそも初めて見る人達とか。
最初に思ったのは、「もう一巡」したのか? ということ。プッチ! でもそれは違って、なんか14年経ってるとかみんな厳しいしエヴァに乗らなくていいむしろ乗るなお願いだからみたいな雰囲気で、それでも映像はすこぶるかっこよくて視覚的にも聴覚的にも情報量多すぎて整理しきれないというのが正直なところ。
んで、こんなことになっちゃったのは自分のせいだって言われて助けたはずのレイもいないしそりゃ絶望もするわ、視界だってグラグラ揺れるわ。
あとカヲル。もうカヲル分過剰。むせる。そんなカヲルくんに連れられてセントラルドグマに行ったらBGMがフロイデシェーネル言い始めて初号機によく似た13号機と2号機が殴りあうわ、ああ、これは、この感じは見たことあるヤツや、旧世紀版の感触や、と思いながら画面から目を離せない。結局ここに戻ってきちゃうのかよエヴァンゲリオン、みんなが快哉を叫びミサトさんだって行きなさいシンジくん誰のためでもない自分のために!とか言ってた「綾波を返せ!」の末路がこれかよ。
でも、でも、ラストシーンは、「赤い世界」でシンジに手を差し伸べたアスカがいて、更にそれだけじゃない、レイ(シリーズ)もいる。遠くにはあのかっこいいヴンダー(最初聞いた時仏陀かと思った)もいる。父ちゃんとかもどっかにいるんだろ、「この前」とは違うのだ。右下にあらわれる「つづく」の文字に期待を持たないことはできなくなってる自分がいる。
あとまだ一応エヴァがロボットでいてくれたのがちょっとうれしい。危なくなったらプラグ射出で逃げれるのだ。ラストにシンジくんとレイが背負ってたバッグは緊急時のやつだよね多分。あのまごころを君にの時みたいに手の届かないもっと遠いところまでは行ってない。
今作はもう完全にシンジくん視点に置かれるように作ってあるし、次はもう少し離れた視点で見てみたい。スクリーンからの距離的な意味でも。ほぼ満員で前の方にしか座れなかったんだよね。
つーわけで、次にいつ見に行こうかなと予定を立て始めるぐらいには強い映画体験でしたよ。